総合ランキングで、昨年の51位から18も順位を上げ、過去最高位に迫る33位にランクインした上野。さらに、「得点ジャンプアップした街(駅)」ランキングでも、昨年から急上昇し、2位に入りました。
性別や年代別、ライフステージ別の内訳では、特にシングル世帯からの支持が高く、得票率は53.8ポイントに達しました。昨年よりも9.6ポイント伸びており、特に20代からの支持が大幅に増加しました。上野は若者世代からも大きな支持を集めています。
「上野」の魅力
上野と言えば、多くの人が思い浮かべるのは「上野動物園」や「上野恩賜公園」でしょう。周辺には、「東京国立博物館」「国立科学博物館」「国立西洋美術館」「東京都美術館」など、数多くの美術館や博物館があります。
調査でも、上野を評価した人たちが挙げた街の魅力で最も多かったのは「魅力的な文化・娯楽施設の充実」でした(映画館、劇場、美術館、博物館など)。今回のランキング対象となった231駅の中でも、上野は3位にランクインし、首都圏の中でも高い評価を受けています。それに加え、「街に賑わいがある」「公園が充実している」といった意見も寄せられました。
上野の賑わい
上野の賑わいを象徴するのが「アメ横」商店街です。戦後、ヤミ市として飴を売る店が数百件も並んでいたことから、今でも市民の生活に欠かせない存在となっています。年末年始には買い物客で賑わう「アメ横」は、今も活気に満ちています。
また、駅前には「上野フロンティアタワー」「UENO3153」「アトレ」など、新しいスポットも次々にオープン。古くからある「上野マルイ」や「アメ横センタービル」とともに、ショッピングや食事、レジャーが一箇所で楽しめます。
アミューズメントスポット
上野のアミューズメントスポットも魅力のひとつです。上野動物園のほか、「浅草花やしき」や「浅草ROX」など、古くから親しまれている遊園地も健在で、老若男女問わず楽しむことができます。
交通アクセスの良さ
上野の魅力には、便利な交通アクセスも欠かせません。上野駅は、JR山手線、京浜東北線、常磐線をはじめ6路線が乗り入れ、東京メトロは2路線、京成線は成田空港へもアクセス可能です。新幹線も停車し、東北新幹線や北陸新幹線が利用できます。これにより、通勤や通学、出張や旅行に非常に便利な立地です。
新しいカルチャーの発信地「東上野」
最近注目されているのは、「東上野」エリアです。ここでは、古き良き店舗から新しいリノベーションカフェまで、さまざまな文化が共存しています。たとえば、上野の純喫茶「古城」や「王城」といった老舗喫茶店は今でも人気。さらに、最近オープンしたカフェ「ROUTE BOOKS」は、工場跡地をリノベーションしたボタニカルカフェで、アーティストのライブやマーケットも開催されるなど、ユニークなカルチャーが生まれています。
サウナと銭湯文化
上野エリアは、実は東京都内で最も銭湯が多い地域でもあります。特に、サウナブームに乗って、昔ながらの銭湯や新しいカルチャーを取り入れた銭湯が増えています。例えば「寿湯」では、アパレルブランド「BEAMS」とコラボしたイベントも開催され、若者をターゲットにした新しい体験を提供しています。
若者が積極的に参加する街活動
上野公園では、フードフェスやライブ、美術館や博物館での企画展など、毎日のようにイベントが開催されています。これらのイベントは、地元の人々と交流したい若者たちにも人気です。また、台東区では、歩行者が快適に歩ける街作りを推進しており、上野の街では多くの社会実験や地域活動が行われています。
上野エリアは、歴史的な文化施設や公園、新旧の商業施設が揃い、また便利な交通アクセスを持つため、多くの人々に支持されています。さらに、現在進行中の街づくりにより、より一層魅力的な場所となりつつあります。若者からの支持も高く、新しいカルチャーが生まれる場所として注目されています。